なるほど。といえる、デザインは共有可能か。
浜松にデザインのインスピレーションを。福岡から東京までデザインに関わる方々をゲストにお招きしたデザインカンファレンス、DORP INSPIRATION。2016年は名古屋、東京からゲストをお招きし、鴨江アートセンターにてに開催します。
本イベントでは、デザインの範囲はどこまでなのかを疑うことで、デザインの考え方をより柔軟に、動きやすくするためのヒントが得られるような講演内容を企画しました。デザインをより良く機能させるためには何が必要なのか?じっくり考える機会となるでしょう。ぜひお越しください。
ゲストラインナップ
(登壇順)
- 「FOOD DESIGN 風土とフードのデザイン」
オイシイワークス フードデザイナー 佐藤実紗氏 - 『「デザイン=楽しい」の伝えかた』〜エディトリアルデ
ザインとその周辺〜
株式会社コンセント アートディレクター/デザイナー 筒井美希氏・関口裕氏 - 「わずかな工夫で劇的に変わるデザインの対話術」
長谷川恭久氏
佐藤実紗
オイシイワークス フードデザイナー
1982年愛知県生まれ。東京藝術大学先端芸術表現学科卒業。東京、軽井沢のレストラン・カフェに勤務。2007年地元名古屋に戻り、飲食店開業支援、料理教室運営などを行う企業勤務を経て独立。食[FOOD+風土]をひとつのメディアととらえ、食を通じて、コミュニティ・ローカリティをデザインすることに取り組む。従来の専門領域にとらわれず、「食」をキーワードに、広告から地域・人の繋がりまで、クライアントの抱える課題に合わせた多角的なものづくりを心がけています。
筒井美希
株式会社コンセント アートディレクター/デザイナー
武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、2006年(株)アレフ・ゼロ(現・コンセント)入社。雑誌・ムック・書籍・広報誌・学校案内・Webサイトなど、幅広くアートディレクション/デザインを手がける。2014年、撮影ディレクションを担当した『立教大学 大学案内/大学院案内』が「APAアワード2014」広告作品部門に入賞。 2015年7月『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの新しい本。』をMdNより刊行。
関口 裕
株式会社コンセント アートディレクター/デザイナー
静岡文化芸術大学でプロダクトデザインを修める。株式会社アレフ・ゼロ(現コンセント)にて主に写真・パソコン・マネー・料理などの雑誌デザインを中心に書籍・広報誌など紙媒体のデザイン、またデジタルメディアのデザインに従事。多目的施設のアイデンティティ・デザインなどツールを通した場のデザインについても手がける。
長谷川恭久
Web/アプリに特化したデザイナー・コンサルタントとして活動中。組織に入って一緒にデザインに関わる課題を解決するといった仕事をするなど、チームでデザインに取り組むためにできることを模索している。アメリカの大学にてビジュアルコミュニケーションを専攻後、マルチメディア関連の制作会社に在籍。日本に帰国後、数々の制作会社や企業とコラボレーションを続け、現在はフリーで活動。自身のブログとポッドキャストではWebとデザインをキーワードに情報発信をしているだけでなく、各地でWebに関するさまざまなトピックで講演を行ったり、多数の雑誌で執筆に携わる。
著書に『Experience Points』『Web Designer 2.0』など。
タイムテーブル
セッションのゲスト登壇順は決まり次第更新します。
- 13:00 開場・受付
- 13:30 開演・オープニング
- 13:40 セッション1
「FOOD DESIGN 風土とフードのデザイン」/佐藤実紗 - 15:00 休憩(10分)
- 15:10 セッション2
『「デザイン=楽しい」の伝えかた』〜エディトリアルデザインとその周辺〜/筒井美希・関口裕 - 16:30 休憩(10分)
- 16:40 セッション3
「わずかな工夫で劇的に変わるデザインの対話術」/長谷川恭久 - 18:00 エンディング
- 18:10 閉場・懇親会開場移動
セッション概要
SESSION1
FOOD DESIGN 風土とフードのデザイン
“食と地域という分野においては、様々な問題・課題が複雑に絡み合い、一つの解決方法では解決できないことが沢山あります。3.11以降の現在において、それらの問題は私たちの身近においても深刻化し、可視化できない食への不安を誰もが抱えるような状況になりつつあります。
そんな中、「食」は一つの情報メディアとして、言語や性別、年齢を超えて多くの人に届けることができる可能性のある媒体です。オイシイワークスの目指すフードデザインとは何か、今の時代、ものづくりはどうしたらきちんと伝わるのか、身の丈で、持続可能な関係性を築く、モノとコトのデザインについてなど。普段考えていることをお話ししようと思います。
SESSION2
「デザイン=楽しい」の伝えかた
ーエディトリアルデザインとその周辺ー
“ますます拡張を続ける「デザイン」という言葉の意味。表層的な見た目の良し悪しを決めるだけでなく、問題解決こそがデザインそのものであることを考えれば、デザイナーが担う役割もまた、その「問題」に応じて拡張を続けるのかもしれません。
本セッションでは、雑誌や書籍などの「エディトリアルデザイン」からキャリアをスタートした2人のデザイナーが、どのようにそれぞれの領域を拡張してきたのかを通じて、デザインの可能性を探ります。書籍『なるほどデザイン』における「デザインの楽しさを直感的に伝えること」を目指した制作プロセスをはじめ、雑誌、書籍、広報誌、ウェブデザイン、アウトプットの存在しないプロジェクトまで、多様な事例を交えてお話します。
役割を自分で決めないことで見えてくる世界、身につけた専門性を応用することで生み出せるもの、抽象性と具体性の間で自由に振る舞うことで得られるメリットとは。さまざまな領域にひろがる、これからのデザインの可能性とその「楽しさ」について考えてみましょう。
SESSION3
わずかな工夫で劇的に変わるデザインの対話術
“良いデザインとは何でしょう? シンプルであることでしょうか。iPhone のように世界を変えるほどの革新的なものを生み出すことでしょうか。それとも精密に作り込まれたものを指すのでしょうか。デザインの世界にもセオリーや成功事例がたくさんありますが、結局のところデザインは主観的な要素が含まれています。素晴らしいと称賛されるデザインも、ふと他へ目を移すと同じものに対して大嫌いと言う人もいます。
個人プロジェクトでない限り、ひとりの力でデザインが世に出ることはありません。クライアントや同僚など、必ずといっていいほど誰かと一緒にデザインプロセスを進めていくことになります。そのとき、お互いが思うがままに良し悪しを語っても、デザインのための対話がうまくできなくなることがあります。「センスが悪い」「あの人は分かっていない」といった言葉でデザインを片付けても良いのでしょうか。
主観性が含まれているからこそ、作ったものを見れば分かってもらえるという考え方は通用しません。好き嫌いという感情的なリアクションを超えた視点から、デザインの対話を進める方法が幾つかあります。本セッションでは、デザインの批評とフィードバックの受け方を中心に、デザイナーのスキルとして欠かせないコミュニケーションの仕方を紹介します。
チケット購入方法
インターネットからのお申し込み
Peatixの当イベントページ(http://dorp-inspiration-2016.peatix.com)から購入いただけます。
メールからのお申し込み
メール予約として前売り金額でのお申し込みが可能です。event0320@dorp.jp まで氏名・連絡先・購入枚数を必ず記載の上、ご連絡ください。